最終回には、これまでの実践結果を発表をしていただきました。
その内容が素晴らしかったので、参加者の許可を得て書かせていただきます。
40代の経営者Cさんは、精神的に不安定な社員への対応に悩んでおられました。
本当に親身に関わっておられるのが、お話をお聞きしていてわかりました。いろんなことがあったそうですが、ある時Cさんが、
「病気になってよかったやん」
と言ったことで、その社員さんはとても元気になり、いい状態が続いているそうです。
その社員さんは普段はとても優秀なのに、具合が悪くなると仕事に影響が出て、それをまた気に病み更に悪くなる、という悪循環の中にいたそうです。
思うに、Cさんがしたことは、「病気=悪いこと」という社員のフレーム(枠)を「病気=よいこと」に変えた、NLPで言うところのリフレーミング(ここでは意味付けの変更)をされたのだと思います。
重要なのは、状況を全て知った上で雇用で主であるCさんが言った言葉であったこと。そして病気だからと切り捨てるのではなく、何とか元気に働いてほしいという思いがあったからこそ、リフレーミングが機能したのだと思います。
コーチングでもNLPでも、思い、あり方がとても大切です。それをまた教えていただいた事例でした。
昨年のシリーズから参加してくださっていたDさんは、着実に学んだことを実践し続けておられます。プライベートで友人の思いを引き出したり、あまり話せなかった人から気軽に話し掛けられるようになったりと、変化を実感されていました。
今ではテレビの対談番組を見ても、インタビュアーの引き出し方がコーチングそのものだと感じ、学んでいるそうです。
やっぱり、アンテナが立つと必要なものが飛び込んで来るんですね。全てのものが学びの対象になると、もう気付かれているDさんは、今後もどんどんコーチングライフを送っていかれるのでは、と思います。